FX自動売買用VPSの選び方
自動売買は、プログラムが動いている間しか取引しません。自宅のパソコンを付けっぱなしにする代わりに、データセンターの中で動くパソコン(VPS)を借りるのが一般的です。このページでは、VPSが必要になる理由、選ぶときに見るべき点、当サイトが提携しているサービスの違いをまとめます。

VPSとは何か、なぜ自動売買に必要なのか
VPS(Virtual Private Server)は、1台の物理サーバーを分割して、利用者ごとに専用のパソコンのように使えるサービスです。Windows版のVPSなら、手元のパソコンからリモートデスクトップで接続し、MT4・MT5をインストールして普段と同じように操作できます。
自宅のパソコンで自動売買を動かすと、次のような理由で止まることがあります。
- Windows Updateによる自動再起動、スリープ、省電力設定
- 停電、回線の切断、ルーターの不調
- 家族が電源を落とす、他の作業でパソコンが重くなる
ポジションを持ったまま自動売買が止まると、損切りの注文が出ない状態で相場が動くことになります。VPSはデータセンターの中で電源と回線が冗長化されており、24時間動かし続けることが前提の設計です。当サイト(cltfx.jp)とダッシュボード自体も、エックスサーバーのVPS上で動いています。
選ぶときに見る5つのポイント
- OS:MT4・MT5はWindows用のソフトです。Windowsプランがあるサービスを選びます。Linuxでも動かす方法はありますが、手間がかかるので初めての人には向きません。
- メモリ:MT4・MT5は1本あたり数百MBのメモリを使い、表示するチャートやEAの数で増えます。1口座・EA数本なら2GB、複数口座やチャートを多く開くなら4GB以上が目安です。
- 性能が安定しているか(共有型か専有型か):多くのVPSはCPUを他の利用者と共有しています。相場が大きく動く時間帯は利用者全体の負荷が上がるため、共有型では性能が落ちることがあります。CPU・メモリを専有するプランは価格が上がる代わりに、この影響を受けません。
- 稼働率の保証(SLA)と監視・自動復旧:MT4・MT5が落ちたときに自動で再起動し、メールで知らせてくれる機能があると、気づかないうちに止まっていたという事故を減らせます。
- 料金体系:初期費用、契約期間による割引、契約・更新時に上乗せされる「維持調整費」などの追加費用、無料トライアルの有無を確認します。
料金の目安と、無料トライアルの使い方
FX向けのWindows VPSは、月額1,800円台(メモリ2GB)から1万円前後(専有型・大容量)まで幅があります。安いプランから始めて、EAの本数や口座が増えたらプランを上げるのが無駄のない進め方です。
多くのサービスに14日間ほどの無料トライアルがあります。トライアル中は、次の点を確認しておくと本契約後の失敗が減ります。
- MT4・MT5にログインし、EAを実際に動かして、ティック(価格更新)が途切れないか
- 週末をまたいで接続を切ったあと、月曜の朝にEAが動き続けているか
- リモートデスクトップの操作が重すぎないか(チャートの切り替え、注文画面の表示)
- 管理画面から再起動・バックアップができるか
当サイトの運用環境(実際の構成)
参考までに、当サイトが実際に使っている構成を書いておきます。「24時間動かす」ために何が必要かの具体例です。
- サーバー:エックスサーバーのVPS(Linux)。このサイト(cltfx.jp)、実績を表示するダッシュボード(app.cltfx.jp)、バックテストの計算、毎日の記事の自動投稿を、すべてこの1台で動かしています。
- 売買の実行:MT5の口座には2本のEAを入れています。1本はダッシュボードで「開始」した売買ルールを定期的に取りに行き、そのとおりに発注する「発注用EA」。もう1本は発注を一切せず、残高・保有ポジション・約定履歴をダッシュボードに送り続ける「報告用EA」です。公開している実績は、この報告用EAが送ってきた口座の全取引をそのまま表示しています。同じ口座で代表本人が手動の売買も行っているため、公開している数字はEA単体の成績ではありません。
- 止まったときの備え:EAが「エラー」か「発注・決済した」ときだけでなく、定期的に生存ログを残すようにしています。サーバー側のデータベースと画像は毎日1回Googleドライブに自動でコピーし、失敗したら管理者にメールが届きます。
- 反省点:発注用EAが対応していない戦略を「開始」しても、ダッシュボード上は「稼働中」と出るのに実際には何も発注しない、という状態が過去にありました。今はEAのログに「未対応」と明示し、対応する戦略を増やしています。自動売買で一番怖いのは「動いているつもりで止まっている」ことで、VPSを借りるだけでは防げません。
提携サービスの比較
| サービス | 提供元 | 料金・プラン | 監視・保証 | 無料トライアル | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| XServer VPS for FX プレミアム | エックスサーバー | 初期費用無料・月額9,016円〜。CPU・メモリ・ストレージを専有 | MT4/MT5監視、異常時の自動復旧と通知、SLAで稼働率99.99%以上、自動バックアップ | 14日間 | 複数EAを同時に動かす人、取引集中時も性能を落としたくない人 |
| シンクラウドデスクトップ for FX | エックスサーバー | 月額1,840円(2GB)〜。追加費用なし | MT4/MT5常時監視、停止時の自動復旧とメール通知、SLAで稼働率99.99%以上 | 14日間 | 安く1台用意して、EAを1〜数本動かしたい人 |
| ABLENET VPS | ケイアンドケイコーポレーション | Windowsプランは2GB(Win1)〜64GB(Win7) | 稼働実績99.99%以上 | — | プランの選択肢を広く持ちたい人、FX以外にも使いたい人 |
紹介しているサービス PR
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XServer VPS for FX プレミアム
エックスサーバー株式会社
CPU・メモリなどを利用者専用に確保する「リソース専有型」の、FX自動売買向けVPSです。
- CPU・メモリ・ストレージを専用に固定割り当て(他の利用者の負荷で性能が変動しない設計)
- 初期費用無料・月額9,016円から、14日間の無料トライアル
- MT4・MT5の監視、異常時の自動復旧と通知、メモリ解放機能を標準搭載
- SLA(品質保証制度)で月間稼働率99.99%以上を保証、自動バックアップあり
向いている人:複数のEAを同時に動かす人、取引が集中する時間帯でも性能を落としたくない人
特徴・料金・注意点を見るシンクラウドデスクトップ for FX
エックスサーバー株式会社
FX自動売買専用のデスクトップ型VPSです。1日61円(月額1,840円、メモリ2GB)から使えます。
- 月額1,840円(メモリ2GB・vCPU2コア・NVMe 150GB)から、初回14日間の無料トライアル
- MT4・MT5の常時監視、停止時の自動復旧とメール通知
- スタンダード以上のプランでバックアップ専用ディスクを利用可能
- SLAで稼働率99.99%以上を保証、契約・更新時の追加費用なし
向いている人:まず安く1台用意して、EAを1〜数本動かしたい人
特徴・料金・注意点を見るABLENET VPS
株式会社ケイアンドケイコーポレーション
運営28年の国内VPSです。Windowsプランは、MT4・MT5・EAの常時稼働用途で使われています。
- Windowsプランはメモリ2GB(Win1)から64GB(Win7)まで
- サーバー稼働実績99.99%以上
- Linuxプランもあり、AIツールの常時稼働などにも使える
向いている人:プランの選択肢を広く持ちたい人、FX以外の用途にもサーバーを使いたい人
特徴・料金・注意点を見るリスクについて
FX・CFD・暗号資産は元本や利益が保証された商品ではありません。相場の変動などにより損失が生じ、レバレッジをかけた取引では預けた証拠金を上回る損失が出るおそれがあります。不動産投資・不動産小口投資も、空室・家賃下落・価格下落などにより元本を割り込むことがあります。お申し込みの前に、各社の契約締結前交付書面や重要事項説明などをよくお読みのうえ、ご自身の判断でお願いします。掲載内容は掲載時点のものです。最新の条件は各社の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
VPSなしで自動売買はできますか?
できます。ただし、パソコンが止まれば売買も止まります。数日だけ試すなら自宅のパソコンでも構いませんが、ポジションを持ち越す運用を続けるならVPSを使うほうが安全です。
Macしか持っていなくても使えますか?
使えます。VPSのWindowsには、Mac用のリモートデスクトップアプリ(Windows App/Microsoft Remote Desktop)から接続できます。MT4・MT5はVPSの中で動くので、手元がMacでも問題ありません。
メモリはどのくらい必要ですか?
1口座でEAを数本動かす程度なら2GBで足ります。複数の口座を同時に動かす、チャートを多く開く、インジケーターを多用する場合は4GB以上を目安にしてください。
国内と海外、どちらのVPSがよいですか?
取引先の会社のサーバーに近いほうが約定までの遅延は小さくなります。国内のFX会社で取引するなら国内のVPS、海外の会社なら、その会社のサーバーがある地域のVPSが有利です。サポートの時間帯や日本語対応も判断材料になります。