2026.10.26
最大ドローダウンの見かたと、口座が耐えられる資金の考え方
最大ドローダウン(最大DD)は、資産がいちばん高かったところから、その後いちばん下がったところまでの落ち込みです。利益の大きさより先に見るべき数字で、「この戦略を続けられるか」を決めます。
計算のしかた
資産の推移を順に見て、それまでの最高値からの下落幅を毎回計算し、その最大が最大ドローダウンです。
- 金額:最高値 100万円 → その後の最安値 70万円 なら 30万円。
- 割合:30万円 ÷ 100万円 = 30%。
当サイトの月のまとめでは、含み損益込みの資産評価額をもとに計算しています。決済した取引だけで計算すると、含み損を抱えている間の落ち込みが見えないためです。
取り戻すのに必要な利益
下落した割合が大きいほど、元に戻すのに必要な利益の割合は急に大きくなります。
| 下落 | 元に戻すのに必要な利益 |
|---|---|
| 10% | 11.1% |
| 20% | 25.0% |
| 30% | 42.9% |
| 50% | 100% |
| 80% | 400% |
50% 下がると、資金を2倍にしないと元に戻りません。ドローダウンを小さく抑えることが、長く続けるための前提です。
バックテストの最大DDは「下限」と考える
バックテストで出た最大ドローダウンは、過去の値動きの中での最大です。実運用では、
- 過去に無かった値動き(急変・指標・週明けの窓)
- スプレッドの広がりや、約定のずれ
- 同じ口座での手動売買や、ほかの EA との重なり
が加わるので、実運用の最大DDはバックテストより大きくなることが多いです。目安として、バックテストの1.5〜2倍の落ち込みに耐えられる資金とロットで始めると、計画が崩れにくくなります。
ロットと証拠金維持率
国内の FX 口座では、証拠金維持率が一定の水準(口座によって異なり、100% や 50% など)を下回ると、ポジションが強制的に決済されます(ロスカット)。ロットを上げると、同じ値動きでも維持率が早く下がり、ドローダウンの途中でロスカットされて、回復の機会そのものを失います。
1回の取引で失ってよい金額を資金の1〜2%に抑える、という考え方がよく使われます。損切りの幅とロットから、この割合に収まるかを先に計算しておきます。
まとめ
- 最大ドローダウンは、最高値からの最大の落ち込み。含み損込みで見る。
- 50% 下がると、元に戻すには 100% の利益が要る。
- バックテストの最大DDは下限。1.5〜2倍に耐えられる資金とロットで。
- 損切りとロットは、1回の損失が資金の1〜2%に収まるように決める。勝率と損益比の関係もあわせてどうぞ。
※この記事は情報提供を目的としたもので、投資助言や特定の取引の勧誘ではありません。FX・CFD 取引には、元本を上回る損失が出るおそれがあります。
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